営業からトラックドライバーに転職して20年【正直、精神的にはこっちがラクだった】

スーツを脱いで作業着に着替え、トラックの前に立つドライバーのイラスト(営業からトラックへの転職)
後輩くん
後輩くん

アンナギさんって、もともと営業だったんですよね?なんで辞めて、トラックにしたんですか?自分も別の仕事からの転職を考えてて…。

アンナギ
アンナギ

そうなんだ。俺は営業からトラックに来た人間だよ。今日は、そのへんの本当のところを正直に話すね。良かったことも、しんどかったことも、両方。

結論から言います。
自分は営業を辞めてトラックに移って、精神的には、こっちのほうがずっとラクになりました。

ただし――体は、正直きついです。力仕事のぶん、しんどい日はしんどい。
この記事では、どっちも盛らずに、自分が通ってきた道をそのまま書きます。
「今の仕事がしんどくて、トラックはどうかな」と迷っている人の、参考になればうれしいです。

まず、自分がたどった順番(引越し→営業→トラック)

先に、自分の経歴をざっくり出しておきます。

  • 引越しのバイト……ここで「物を運ぶ・積む」に体が慣れました。
  • 営業の仕事……ここが、この記事の「辞めた側」の話です。
  • トラックドライバー……未経験スタート。そのまま20年になりました。

あとで書きますが、この「引越しバイトで運び慣れていた」ことが、トラックに入るときの安心材料になりました。
特別な経歴があったわけではありません。順番に進んだだけです。

なぜ営業を辞めたのか(自分の正直な理由)

後輩くん
後輩くん

営業、辞めたいと思った一番の理由って、なんだったんですか?

いちばん大きかったのは、「自分が自信を持って薦められないものを、売らないといけない」という部分でした。

扱っていた商品に対して、自分の中でどこか「これ、本当にいいのかな」という引っかかりがあったんです。
そこに納得できないまま「売ってこい」となるのが、正直、苦しかった。

デスクで書類を前に、浮かない表情で考え込む営業マンのイラスト

それに加えて、もともと自分は、営業向きな性格でもなかったと思います。
グイグイ押していくのも、数字のために気持ちを作るのも、得意なほうじゃなかった。

アンナギ
アンナギ

これは会社や商品が悪い、っていう話じゃないんだ。あくまで「俺には合わなかった」ってこと。同じ営業でも、生き生きやってる人はいるからね。

なぜトラックを選んだのか

次の仕事にトラックを選んだ理由は、そんなに複雑じゃありません。
自分の場合は、こんな感じでした。

  • 体力にはそれなりに自信があった……体を使う仕事のほうが、自分には向いていそうだった。
  • それなりに稼げる……食べていける仕事だと思えた。
  • 体一本でできる……特別な資格や経歴がなくても、体で覚えていける。
  • 入り口のハードルが、そんなに高くない……未経験からでも入れると感じた。

言い方を変えると、「口で売る」より「体で運ぶ」ほうが、自分には素直だったんだと思います。
売り込む言葉に納得できなくて苦しむより、頼まれた荷物を、ちゃんと運んで届ける。そのシンプルさが、自分には合っていました。

給料の実際のところは、トラックドライバーの給料のリアルにまとめています。
入り口の進め方は、未経験からドライバーになる手順を見てください。

未経験の入り口。不安と、つまずいたこと

後輩くん
後輩くん

未経験で入るの、怖くなかったですか…?自分だったら不安で。

正直に言うと、「物を運ぶこと」自体は、そこまで不安じゃありませんでした。
引越しのバイトで、荷物を積んだり運んだりには体が慣れていたからです。

じゃあ何が不安だったかというと――「厳しい先輩だったら嫌だな」という、人の部分でした。

先輩ドライバーの横で、荷物の積み方を教わっている新人ドライバーのイラスト

ただ、これは最初だけでした。
仕事を覚えていくうちに、先輩とも自然に打ち解けて、気にならなくなった。
最初の緊張は、たいてい時間が解決してくれます。

つまずいたことも、正直に書いておきます。
荷物を落としてしまって、少し怒られたことはありました。
でも、そこで嫌になるようなことはなくて、「次は気をつけよう」で済む範囲。
最初から完璧にできる人なんていない、というのが20年やってきた実感です。

アンナギ
アンナギ

未経験の不安って、仕事の中身よりも「人間関係」のほうが大きいことが多いんだ。でもそこは、たいてい最初だけ。焦らなくて大丈夫だよ。

営業とトラック、きついのはどっちだった?

ここが、この記事でいちばん伝えたいところかもしれません。
自分の場合、「きつさの種類」がまったく違いました。

営業時代トラック(今)
精神的なきつさ大きい
(ノルマ・売上に追われる)
小さい
(走って届ければ終わり)
肉体的なきつさ心労で疲れ果てる力仕事のぶん、きつい
きつい瞬間「売らなきゃ」で追い詰められる渋滞のイライラ・納品時間・夏の荷下ろし

営業時代は、売上やノルマがある会社だったので、精神的に追い詰められる感じがありました。
「売らなきゃ」であちこち駆け込んで、気持ちが張り詰めたまま体まで疲れ果ててしまう。
心も体も、両方すり減っていく感覚でした。

一方、トラックできついのは――

  • 渋滞のイライラ……これは、正直あります。
  • 納品時間に追われる……時間に間に合わせるプレッシャーはある。
  • 夏の暑い日の荷下ろし……体力的には、ここが一番こたえます(人にもよります)。

肉体的には、力仕事のぶん、トラックのほうがきつい面もあります。
でも――精神的には、トラックのほうがずっとラクでした。
ここは、自分の中でハッキリしています。

後輩くん
後輩くん

体はきついけど、心はラク…って、けっこう大きい違いですね。

ちなみに、営業時代の経験がトラックで役に立ったかというと――正直、あまりありません。
そこは無理に「営業経験が活きた!」とは言いません。仕事が別物なので、当然だと思います。

20年やってみて、今ふり返って思うこと

夕暮れの中、トラックのそばで穏やかな表情のドライバーのイラスト

営業からトラックに移って20年。
今の正直な気持ちは、こうです。

  • 体は辛いけど、気楽……人間関係やノルマのストレスが少ない。
  • ノルマがない……「売らなきゃ」に追われないのが、自分には大きかった。
  • 終わりが見える……走って荷物を届ければ、その日の仕事は終わり。区切りがハッキリしている。
  • 給料も、そこそこ良いほう……食べていける、生活できる。

まとめると、「ありっちゃあり」だと思っています。
手放しで「最高!」と煽るつもりはありません。体はきついので。
でも、自分にとっては、営業を続けるより、こっちに来て良かった。それは間違いなく言えます。

アンナギ
アンナギ

「体を使う代わりに、心はラクになる」。この交換が自分に合うかどうか――そこで考えてみるといいと思うよ。

まとめ:合うかどうかは「きつさの種類」で考える

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

営業からトラックへの転職を、自分の体験でまとめると、こうです。

  • 辞めた理由……自信を持って薦められないものを売るのが苦しかった。営業向きな性格でもなかった。
  • 選んだ理由……体力に自信・そこそこ稼げる・体一本でできる・入り口のハードルが低い。
  • 入り口……運ぶこと自体は不安が少なめ。不安は「人間関係」だったが、それも最初だけ。
  • きつさの違い……精神は営業、肉体はトラック。自分には、精神的にラクなトラックが合っていた。

大事なのは、「きつさをなくす」ことより「自分に合うきつさの種類を選ぶ」ことだと思います。
心をすり減らすのがつらい人には、トラックは一つの選択肢になり得ます。
逆に、力仕事が体に合わない人には、また別の道のほうがいいかもしれません。

「そもそもトラックってどうなの?」から迷っているなら、下の記事もあわせてどうぞ。
自分の性格と体に合うほうを、落ち着いて選べば大丈夫です。